「お口ぽかん」ただの癖じゃない?原因と対策を歯科医が解説
📋 目次
なんとなく気になっていませんか?
日常生活の中で、こんな場面に心当たりはありませんか?
- テレビやタブレットに夢中になっている時、気づくとお口が開いている
- 集中して遊んでいる時に、無意識にお口がぽかんと開いている
- 寝ている時にお口が開いて、よだれが枕についている
- 食事の時に口を閉じて噛むのが苦手そう
こうした様子を見て感じる不安:
- 「うちの子だけ?」
- 「いつか自然に治るのかな?」
- 「何か病気が隠れているのでは?」
- 「将来、歯並びに影響するの?」
青葉台リオ歯科では、多くの保護者の方から「お口ぽかん」についてのご相談をいただいています。
「お口ぽかん」は意外と多い子どもの悩み
実は、全国規模の疫学調査により、日本の子どもの約30%(正確には30.7%)が「お口ぽかん」の状態にあることが明らかになっています(新潟大学・大垣女子短期大学・鹿児島大学の共同研究、2021年)。決して珍しいことではなく、むしろ現代の子どもたちに増えている傾向にあるのです。
しかし、「みんなそうだから」と安心してしまうのは危険です。お口ぽかんの状態が続くと、様々な問題が起こる可能性があるため、早めに気づいて対策を始めることが大切なのです。
なぜ今、「お口ぽかん」が増えているの?
現代の子どもたちに「お口ぽかん」が増えている背景には、生活環境の変化があります。
主な環境要因:
- 柔らかい食べ物の増加
- 噛む回数が減少(戦前の半分以下に)
- お口周りの筋肉が十分に発達しにくい
- あごの成長が不十分になりやすい
- アレルギー性鼻炎の増加
- 鼻づまりにより口呼吸が習慣化
- ハウスダスト、花粉、PM2.5などの環境要因
- 運動量の減少
- 全身の筋力低下
- 口周りの筋肉も弱くなりがち
- 姿勢の悪化
- スマホやゲームの長時間使用
- 前かがみの姿勢で口が開きやすい
これらの要因が複合的に関わり合って、お口ぽかんの子どもが増えています。つまり、単なる「癖」として片付けられる問題ではなく、現代社会特有の環境要因が大きく影響しているということです。
保護者の方が気づくきっかけ:
- 園や学校の先生に指摘された
- 写真を見て気になった
- いびきがひどい
- 歯科検診で指摘された
- 他の子と比べて口が開いていることに気づいた
日常的に見ているからこそ気づきにくいこともあるので、意識して観察してみることが大切です。
原因は”クセ”だけではありません
「お口ぽかん」というと、「ただの癖でしょ?」「そのうち治るでしょ?」と思われがちです。しかし、実際には様々な原因が複雑に絡み合って起こっている状態なのです。
お口ぽかんの主な原因
1. 口周りの筋肉の弱さ(口腔周囲筋の機能不全)
お口を閉じるためには、唇や頬、舌などの筋肉が適切に働く必要があります。これらの筋肉が十分に発達していないと、お口を閉じ続けることが難しくなります。
筋肉が弱くなる主な原因:
- 噛む回数が少ない食生活により、筋肉が鍛えられていない
- 赤ちゃんの時の哺乳が十分でなかった場合、口周りの筋肉発達に影響することがある
- 会話する機会が少ないと、口の筋肉を使う頻度が減る
- 柔らかいものばかり食べている
- よく噛まずに飲み込む癖がある
2. 鼻づまりによる口呼吸
鼻が詰まっていると、呼吸するためにお口を開けざるを得ません。これが習慣化すると、鼻づまりが治った後もお口で呼吸する癖が残ってしまうことがあります。
- アレルギー性鼻炎(花粉症、ハウスダストなど)
- 副鼻腔炎(蓄膿症)
- アデノイド肥大(鼻の奥のリンパ組織が大きくなっている)や扁桃腺肥大
- 鼻中隔彎曲症(びちゅうかくわんきょくしょう:鼻の中の仕切りが曲がっていて、鼻呼吸がしにくい状態)
これらの鼻の病気がある場合、歯科だけでなく耳鼻咽喉科での治療も必要になることがあります。
3. 舌の位置の問題(低位舌:ていいぜつ)
正常な状態では、舌は上あごに軽く触れた位置にあります。しかし、舌の筋力が弱いと、舌が下がった状態(低位舌)になり、お口が開きやすくなります。
正しい舌の位置:
- 舌の先端が上の前歯の裏側の少し後ろ(スポット)に軽く触れている
- 舌全体が上あごに吸い付くように接している
- この位置に舌があると、自然とお口が閉じやすい
低位舌の原因:
- 舌の筋力不足
- 舌小帯が短い(舌の裏のひもが短い)
- 口呼吸の習慣
- 間違った飲み込み方(舌突出癖)
4. 指しゃぶりや爪噛みなどの癖
長期間の指しゃぶりは、前歯が前に出たり、上下の歯の間に隙間ができたりする原因になります。そうすると、お口を閉じにくくなってしまいます。
- 3歳を過ぎても続く指しゃぶり
- 爪噛み
- 唇を噛む癖
- 頬杖をつく癖
これらの癖は、歯並びにも影響を与え、結果的にお口ぽかんにつながることがあります。
5. 骨格的な問題
上あごと下あごのバランスや、顔の骨格そのものに問題がある場合もあります。
- 上あごが小さい、または前に出ている
- 下あごが小さい、または後ろに引っ込んでいる
- 顔が縦に長い骨格
これらは遺伝的な要素も関係していますが、成長期の適切な介入で改善できる可能性があります。
多くの場合、お口ぽかんは1つの原因だけでなく、複数の要因が重なって起こっています。例えば、「鼻づまりがあって口呼吸になり、そのせいで口周りの筋肉が弱くなり、さらに舌の位置も悪くなる」といったように、悪循環に陥ってしまうこともあります。だからこそ、専門家による総合的な診断と対応が必要なのです。
見逃されがちな「睡眠時無呼吸」のサイン
お口ぽかんの状態が続いている子どもの中には、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の初期症状が隠れている場合もあります。
注意すべき症状:
- 睡眠中:
- いびきをかく
- 呼吸が止まることがある(10秒以上)
- 苦しそうに呼吸している
- 寝汗をかく
- 寝相が非常に悪い
- 起床時:
- 寝起きが悪い、機嫌が悪い
- 朝起きてものどが痛い・カラカラ
- 頭痛がする
- 日中:
- 眠そうにしている、あくびが多い
- 集中力が続かない
- 落ち着きがない
- イライラしやすい
- 学習意欲の低下
こうした症状がある場合は、単なる「お口ぽかん」だけの問題ではない可能性があります。早めに専門家に相談することをおすすめします。
将来のお顔と歯並びに関係します
「お口ぽかん」の状態が長く続くと、見た目にも機能的にも様々な影響が出てきます。特に成長期のお子さんにとって、この時期の口の状態は将来の顔つきや歯並びを大きく左右します。
歯並びへの影響
出っ歯(上顎前突)になりやすい
お口が開いていると、唇が前歯を内側に押さえる力が働きません。一方で舌は前歯を外側に押す力が働くため、前歯が前に出やすくなります。
前歯が噛み合わない(開咬)になりやすい
常にお口が開いている状態では、上下の前歯の間に隙間ができやすくなります。この状態を「開咬(かいこう)」といい、食べ物を前歯で噛み切ることが難しくなります。
歯がガタガタに並ぶ(叢生)リスクが高まる
口呼吸が続くと、上あごの成長が不十分になることがあります。上あごが狭いと歯が並ぶスペースが足りなくなり、歯が重なり合ってガタガタに生えてきます。
顔貌(顔つき)への影響
アデノイド顔貌
長期間の口呼吸により、特徴的な顔つきになることがあります。これを「アデノイド顔貌」といいます。
- 顔が縦に長くなる(面長になる)
- 唇が厚く、常に半開きの状態
- 鼻の下が長く見える
- あごが小さく、後退している印象
- ぼんやりとした表情に見えやすい
これらの変化は、成長期に進行していくため、早い段階で対策を始めることが重要です。
表情筋の発達不足
お口が開いている状態が続くと、口周りの筋肉をあまり使わなくなります。その結果、表情が乏しくなったり、笑顔が作りにくくなったりすることがあります。
お子さんの骨格や筋肉は成長途中です。つまり、適切な時期に適切な対応をすることで、骨格の成長方向を良い方向に導くことができます。永久歯が生え揃う前、特に小学校低学年までに対策を始めることが理想的です。
噛む機能への影響
お口ぽかんの状態が続くと、噛む力や飲み込む機能にも影響が出ることがあります。
- しっかり噛めないため、食事に時間がかかる
- 食べこぼしが多い
- 丸飲みする癖がつく
- 食べ物の好き嫌いが増える(硬いものを避ける)
こうした問題は、栄養摂取や消化にも影響し、成長に関わる可能性があります。
発音への影響
歯並びや舌の位置が正しくないと、発音が不明瞭になることがあります。
- サ行、タ行が言いにくい
- 滑舌が悪い
- 話すときに息が漏れる
発音の問題は、コミュニケーションに影響し、お子さんの自信にも関わってくることがあります。
体の不調につながることも
「お口ぽかん」の影響は、お口の中だけにとどまりません。実は全身の健康にも様々な影響を及ぼす可能性があるのです。
口呼吸による健康への影響
虫歯や歯周病のリスク増加
口呼吸が続くと、お口の中が乾燥しやすくなります。唾液には、お口の中を洗い流したり、細菌の増殖を抑えたりする大切な役割があります。お口が乾くと、この唾液の働きが十分に機能しなくなります。
お口の乾燥による影響:
- 虫歯ができやすくなる(特に前歯)
- 歯肉炎(歯ぐきの炎症)が起きやすくなる
- 口臭が強くなる
- 口内炎ができやすくなる
- 歯石が付きやすくなる
- 着色しやすくなる
特に前歯は乾燥しやすいため、前歯の虫歯リスクが高まります。
風邪やインフルエンザにかかりやすい
鼻呼吸には、空気中の細菌やウイルス、ホコリなどをフィルタリングする機能があります。鼻の粘膜や鼻毛がバリアとなり、異物の侵入を防いでくれるのです。
鼻呼吸の防御機能:
- 鼻毛が大きなゴミをキャッチ
- 鼻粘膜が細菌・ウイルスを捕獲
- 温度・湿度を調整して肺を守る
- 免疫細胞が病原体を排除
しかし、口呼吸では、このフィルター機能が働きません。細菌やウイルスが直接のどに到達しやすくなるため、風邪やインフルエンザにかかりやすくなります。
喉の炎症が起きやすい
口呼吸により、のどが乾燥しやすくなります。
のどの乾燥による影響:
- のどの粘膜が傷つきやすい
- 免疫機能が低下
- 扁桃腺が腫れやすい
- のどが痛くなりやすい
- 声がかすれやすい
睡眠の質への影響
いびき
お口が開いて寝ていると、舌が喉の奥に落ち込みやすくなり、気道が狭くなります。その結果、いびきをかきやすくなります。
子どものいびきは「可愛い」と思われがちですが、実は睡眠の質を低下させているサインです。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)
いびきがひどい場合、睡眠中に呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」の可能性もあります。
- 寝ている間に呼吸が止まる
- 寝息が荒い、苦しそう
- 夜中に何度も目が覚める
- 寝相が悪い(体勢を変えて呼吸しようとする)
睡眠不足による日中の問題
睡眠の質が悪いと、日中に様々な問題が現れます。
身体面への影響:
- 朝起きるのが辛い
- 日中眠そう、あくびが多い
- 疲れやすい、体がだるい
- 食欲不振
- 頭痛
精神・行動面への影響:
- 集中力が続かない
- 落ち着きがない
- イライラしやすい
- 感情のコントロールが難しい
- やる気が出ない
学習面への影響:
- 記憶力の低下
- 学習意欲の低下
- 授業中に眠くなる
- 宿題に集中できない
これらの症状は、お子さんの学習や成長に大きく影響します。「うちの子は落ち着きがない」と思っていたら、実は睡眠の問題だったというケースもあるのです。
姿勢や全身への影響
猫背や姿勢の悪化
口呼吸をしていると、気道を確保するために自然と顎を前に突き出す姿勢になります。
姿勢への影響:
- 猫背になりやすい
- 首が前に出る(ストレートネック)
- 肩が丸まる
- 背骨の歪み
- 骨盤の傾き
この姿勢が続くと、肩こりや腰痛の原因にもなります。
体力低下
口呼吸では、鼻呼吸に比べて酸素の取り込み効率が悪くなります。
酸素不足による影響:
- 疲れやすい
- 運動能力が十分に発揮できない
- 持久力が低い
- 回復が遅い
- 成長ホルモンの分泌低下
お口ぽかんは、一見すると小さな問題に思えるかもしれません。しかし、呼吸という生命維持に関わる重要な機能に影響するため、全身の健康に関わる問題なのです。「ただの癖」と軽視せず、早めに対策を始めることが大切です。
学習や発達への影響
慢性的な睡眠不足や酸素不足は、脳の発達や学習能力にも影響を与える可能性があります。
- 記憶力の低下
- 集中力の持続が難しい
- 情緒が不安定になりやすい
成長期の脳は急速に発達している時期です。この時期に十分な酸素供給と質の良い睡眠が確保されることは、とても重要なのです。
お家でできるチェック
お子さんに「お口ぽかん」の傾向があるか、まずはご家庭でチェックしてみましょう。以下の項目に当てはまるものがあれば、注意が必要です。
日常生活・睡眠時のチェックリスト
| チェック項目 | 詳細・注意点 |
|---|---|
| □ 何もしていない時に口が開いている | テレビ視聴時、読書中など、リラックスしている時の様子。本来は自然とお口が閉じているのが正常 |
| □ 口を閉じようとすると顎にシワができる | 下あごにウメボシ状のシワができる場合、口を閉じる筋肉が弱い可能性があります |
| □ 食事中、口を開けてクチャクチャ音を立てる | 食べる時にお口を閉じられないのは、口周りの筋肉が弱いサイン |
| □ 上唇が短い、または薄い | 口呼吸が続くと、上唇の発達が不十分になることがある |
| □ いつも口が半開きで、唇が乾燥している | 常にお口が開いていると、唇がガサガサになりやすい |
| □ 寝ている時に口が開いている | 睡眠時の口呼吸。枕元でそっと観察してみてください |
| □ いびきをかいている | 子どものいびきは正常ではありません。睡眠時無呼吸症候群の可能性も |
| □ よだれが枕につく | 寝ている間にお口が開いているため、よだれが出やすい |
| □ 寝相が非常に悪い | 呼吸しやすい体勢を無意識に探して、寝返りが多くなる |
| □ 朝起きた時、のどが痛い・カラカラ | 口呼吸により、のどが乾燥している証拠 |
| □ 風邪を引きやすい | 口呼吸により、細菌やウイルスが侵入しやすい状態 |
| □ 鼻がつまりやすい、鼻水がよく出る | アレルギー性鼻炎などの鼻の病気が隠れている可能性 |
| □ 姿勢が悪い(猫背、首が前に出ている) | 口呼吸と姿勢の悪さは関連している |
| □ 集中力が続かない、落ち着きがない | 睡眠の質が悪いことが影響している可能性 |
| □ 発音が不明瞭(サ行、タ行が言いにくい) | 舌の位置や歯並びに問題がある可能性 |
3つ以上当てはまる場合: 一度歯科医院で相談されることをおすすめします。早めに専門家に診てもらうことで、適切な対策を始めることができます。
💡 気になる症状がある方へ
初回相談は無料です。お気軽にご相談ください。
土日診療・キッズスペース完備
簡単なセルフチェック方法
1. 鼻呼吸チェック
| 手順 | やり方 | 判定 |
|---|---|---|
| STEP 1 | お子さんのお口を優しく閉じさせます |
✓ 正常: 30秒間楽に鼻で呼吸できる ✗ 要注意: 苦しがる、すぐにお口を開けてしまう |
| STEP 2 | そのまま30秒間キープできるか試す | |
| STEP 3 | 呼吸の状態を観察 |
2. 舌の位置チェック
| 手順 | やり方 | 判定 |
|---|---|---|
| STEP 1 | お口を閉じた状態で、舌がどこにあるか聞く |
✓ 正常: 舌の先端が上の前歯の少し後ろに触れている ✗ 低位舌: 下の歯に触れている、どこにも触れていない |
3. 口を閉じる力のチェック
| 手順 | やり方 | 判定 |
|---|---|---|
| STEP 1 | お口を閉じてもらう |
✓ 正常: 自然に閉じられる、あごが滑らか ✗ 筋力不足: ウメボシ状のシワができる |
| STEP 2 | 下あごの状態を観察 |
気になる場合は、一度ご相談ください!
青葉台リオ歯科では、お口ぽかんの診断から改善まで、トータルでサポートしています。お子さんの状態を詳しく診察し、原因に合わせた対策をご提案いたします。
ご予約・お問い合わせはこちら今日から意識できること
お口ぽかんの改善には、日々の小さな積み重ねがとても大切です。ご家庭で今日から取り組める対策をご紹介します。
1. よく噛んで食べる習慣をつける
噛むことは、お口周りの筋肉を鍛える最も自然で効果的な方法です。
噛む回数を増やす工夫
- 一口30回を目標に噛む
- 飲み込む前に、もう3回噛むことを意識する
- 食材を少し大きめに切る
- 硬めの食材を取り入れる(根菜類、するめ、ナッツなど)
おすすめの食材
- にんじん、大根などの根菜類
- りんご、梨などの硬めの果物
- するめ、小魚(おやつに)
- 玄米や雑穀米
- 肉は大きめに切る
ただし、お子さんの年齢に合わせて、無理のない硬さにすることが大切です。楽しく食事をしながら、自然と噛む回数が増えるように工夫しましょう。
2. 指しゃぶりを少しずつ減らす
3歳を過ぎても指しゃぶりが続いている場合は、歯並びへの影響が大きくなります。
指しゃぶりを減らす方法
- 無理にやめさせようとせず、徐々に減らしていく
- 指しゃぶりしている時は、手を別のことに使うよう促す(遊び、お絵描きなど)
- 寝る前の指しゃぶりには、絵本の読み聞かせで気を紛らわす
- できた時はしっかり褒める
- ストレスをためないよう、スキンシップを増やす
指しゃぶりは、不安や退屈を紛らわすための行動であることが多いです。叱るのではなく、お子さんの気持ちに寄り添いながら、他の方法で安心感を与えることが大切です。
3. 鼻づまりが続く時は耳鼻科へ
鼻が詰まっていると、どうしてもお口で呼吸せざるを得ません。まずは鼻呼吸ができる状態にすることが重要です。
こんな症状があれば耳鼻科を受診しましょう
- いつも鼻がグズグズしている
- 鼻をかんでもスッキリしない
- 鼻声が続いている
- 夜、いびきがひどい
- 睡眠中、呼吸が止まることがある
アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎(蓄膿症:ちくのうしょう)、アデノイド肥大など、鼻づまりの原因は様々です。専門医による適切な治療を受けることで、鼻呼吸がしやすくなります。
4. 正しい姿勢を意識する
姿勢とお口の開き具合は密接に関係しています。
良い姿勢のポイント
- 背筋を伸ばす
- 顎を引く
- 肩の力を抜く
- 両足を床につける
テレビを見る時、勉強する時、ゲームをする時など、猫背になっていないか、時々声をかけてあげましょう。
5. 鼻呼吸の練習をする
お口を閉じて鼻で呼吸することを意識的に練習します。
鼻呼吸の練習方法
- お口を閉じて、鼻だけでゆっくり呼吸する
- 最初は10秒から始めて、徐々に長くしていく
- お風呂上がりや寝る前など、リラックスした時間に行う
- 「鼻から吸って、鼻から吐く」を意識する
6. 口周りの筋肉を使う遊びを取り入れる
楽しみながら口周りの筋肉を鍛えることができます。
- 風船を膨らませる: 唇や頬の筋肉を使います
- シャボン玉: 唇を丸めて息を吹く練習になります
- 吹き戻し(ピロピロ笛): 呼吸の練習にも効果的
- ストローで飲む: 唇を閉じる力を鍛えます
- 「あいうべ体操」: 口と舌の体操(後述)
これらの対策は、すぐに効果が出るものではありません。しかし、毎日少しずつ続けることで、確実にお口周りの筋肉は育っていきます。お子さんが楽しく取り組めるよう、ゲーム感覚で一緒にやってみるのもおすすめです。
「あいうべ体操」のやり方
福岡の内科医、今井一彰先生が考案した「あいうべ体操」は、口呼吸を鼻呼吸に改善するための簡単な体操です。
体操の手順:
- 「あー」
- 口を大きく縦に開ける
- 喉の奥が見えるくらい大きく
- 1秒キープ
- 「いー」
- 口を横に大きく広げる
- 歯を見せるように
- 頬の筋肉が引っ張られる感じ
- 1秒キープ
- 「うー」
- 口を前に突き出す
- タコのように尖らせる
- 唇をしっかり閉じる
- 1秒キープ
- 「べー」
- 舌を思い切り前に出す
- あごの先まで伸ばすイメージ
- 舌の付け根が伸びる感じ
- 1秒キープ
実践のポイント:
- 1セット4動作で約10秒
- 1日30セットを目標(10セット×3回など)
- お風呂の中、テレビを見ながらでもOK
- 声は出しても出さなくても可
- 大きくはっきりと動かすことが重要
- 痛みがある場合は無理をしない
- 親子で一緒に楽しく取り組む
効果が期待できること:
- 口周りの筋肉が鍛えられる
- 舌の位置が改善される
- 鼻呼吸がしやすくなる
- 唾液の分泌が促進される
- いびきの軽減
- 風邪予防
年齢別の対応ガイド
「うちの子は○歳だけど、今何をすべき?」という疑問にお答えします。お子さんの年齢によって、適切な対応方法や治療のタイミングが異なります。
| 年齢 | この時期の特徴 | 注意ポイント | できること・対応 |
|---|---|---|---|
| 0〜3歳 観察と予防の時期 |
• 口の機能が発達する時期 • まだ判断が難しい時期 • 乳歯が生え始める |
• 授乳時の吸い方 • 離乳食の飲み込み • 指しゃぶりの頻度 • 鼻づまりの有無 • いびきの有無 |
• 適切な授乳で筋肉を育てる • 月齢に合った離乳食 • 鼻づまりは早めに受診 • 指しゃぶりは3歳まで様子見 |
| 3〜6歳 トレーニング開始の適齢期 |
• 乳歯が生え揃う • 判断がしやすい • 習慣形成に最適な時期 • 新しい習慣を身につけやすい |
• 無意識に口が開く • クチャクチャ食べる • 3歳以降の指しゃぶり • 発音の不明瞭 • 前歯の隙間や出っ歯 |
家庭: • あいうべ体操開始 • よく噛む食事 • 指しゃぶり卒業 • 鼻呼吸の意識づけ 歯科: • MFT開始 • マウスピース装置 |
| 6〜9歳 矯正治療開始の最適期 |
• 永久歯が生え始める • あごが大きく成長 • 歯並びへの影響が明確に • 成長を利用した治療が効果的 |
• 永久歯の出っ歯 • 永久歯が重なって生える • 前歯が噛み合わない • 顔が縦に長くなる • いびきの継続 |
歯科での治療: • 1期治療の開始 • 床矯正(あご拡大) • 機能的矯正装置(あごの成長をサポートする装置) • MFTの継続 他科連携: • 耳鼻科での鼻治療 |
| 9歳以上 まだ間に合います |
• 永久歯がほぼ生え揃う • あごの成長ピーク • 意識的な改善が可能 |
• 歯並びの問題が確定 • 習慣の定着 • 睡眠時無呼吸のリスク |
• 本格矯正(ワイヤー・マウスピース) • MFTの継続 • 意識的な鼻呼吸練習 • 必要に応じて専門医連携 ※大人でも改善可能 |
上記はあくまで一般的な目安です。お子さん一人ひとりの成長や状態は異なります。「うちの子はもう遅いかも…」と諦めず、まずは一度歯科医院でご相談ください。今からでもできることは必ずあります。
歯科では根本からサポートできます
ご家庭での対策に加えて、歯科医院では専門的なアプローチで「お口ぽかん」の改善をサポートすることができます。
歯科医院でできること
1. 原因の診断
まず、お口ぽかんの原因がどこにあるのかを詳しく診断します。
- 口周りの筋肉の状態チェック
- 舌の位置や動きの確認
- 歯並びや噛み合わせの診査
- あごの骨格の評価
- 呼吸の状態の確認
原因を正確に把握することで、最も効果的な治療計画を立てることができます。
2. 口腔筋機能療法(MFT)
MFT(Myofunctional Therapy:マイオファンクショナルセラピー)は、口や舌の筋肉を正しく使えるようにトレーニングする治療法です。
- 唇を閉じる力を鍛えるトレーニング
- 舌を正しい位置に保つ練習
- 正しい飲み込み方の指導
- 鼻呼吸の練習
歯科衛生士が丁寧に指導し、ご家庭でもできる練習方法をお伝えします。定期的に来院していただき、できているかチェックしながら進めていきます。
3. 矯正治療
すでに歯並びに影響が出ている場合や、あごの成長に問題がある場合は、矯正治療が必要になることがあります。
- 床矯正: あごを広げて、歯が並ぶスペースを作ります
- プレオルソ: マウスピース型の装置で、口周りの筋肉を整えます
- ワイヤー矯正: 歯並びを整えます
成長期のお子さんの場合、あごの成長をコントロールしながら治療を進めることができます。早い段階で始めることで、より効果的に改善できる可能性が高まります。
4. マウスピース型トレーニング装置
マウスピース型の装置を使って、口周りの筋肉を自然に鍛えることができます。
- 寝ている間に装着するだけ
- 舌の位置を正しい位置に誘導
- 自然と鼻呼吸ができるようになる
お子さんへの負担が少なく、続けやすい方法です。
5. 定期的な経過観察
改善には時間がかかりますので、定期的に来院していただき、経過を確認します。
- トレーニングの効果をチェック
- 成長に合わせた対応
- モチベーションの維持
他科との連携
お口ぽかんの原因が鼻の病気にある場合は、耳鼻咽喉科と連携して治療を進めることがあります。
アレルギー性鼻炎やアデノイド肥大(鼻の奥のリンパ組織が大きい)などは、耳鼻科での治療が必要です。歯科と耳鼻科が協力することで、より効果的な改善が期待できます。
青葉台リオ歯科は「ママとこどものはいしゃさん」として、お子さん一人ひとりに寄り添った診療を行っています。お口ぽかんの診断から治療、予防まで、トータルでサポートいたします。お子さんが楽しく通えるよう、明るく優しいスタッフがお待ちしています。
治療を始める時期
お口ぽかんの治療は、早ければ早いほど効果的です。
理想的な時期: 3歳~小学校低学年
この時期は、あごの骨や筋肉が発達する大切な時期です。正しい成長の方向に導くことで、将来的な歯並びや顔つきに良い影響を与えることができます。
ただし、何歳からでも遅すぎるということはありません。気づいた時が始め時です。まずは一度、ご相談ください。
治療にかかる期間
お口ぽかんの改善には、一般的に半年~2年程度かかります。
個人差が大きく、原因や症状の程度、お子さんの成長段階、ご家庭でのトレーニングの継続状況などによって変わります。
焦らず、じっくりと取り組むことが大切です。私たちがしっかりサポートいたしますので、一緒に頑張りましょう。
🦷 お子さんの健やかな成長をサポートします
保険適用の治療もございます。まずはお気軽にご相談ください。
平日・土日診療/キッズスペース完備/駅近3分
よくある質問(FAQ)
青葉台リオ歯科に寄せられる「お口ぽかん」に関するよくある質問にお答えします。
Q1. 治療費はどれくらいかかりますか?
A. お子さんの状態や治療内容によって異なります。
| 治療内容 | 保険区分 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| 口腔筋機能療法(MFT) | 保険適用 | 〜1500円 |
| マウスピース型トレーニング装置 | 自費診療 | 数万円〜 |
| 小児矯正(1期治療) | 自費診療 | 十数万円〜数十万円 |
治療費は、お子さんの症状や必要な治療内容によって大きく異なります。まずは無料相談・検査診断で、お子さんに必要な治療内容と費用を詳しくご説明いたします。無理な治療を勧めることはありませんので、安心してご相談ください。
また、分割払いにも対応していますので、ご予算に合わせてご相談いただけます。
Q2. 治療は痛いですか?
A. ご安心ください。「お口ぽかん」の治療は、基本的に痛みを伴いません。
- MFT(筋肉トレーニング): 体操のようなもので、全く痛みはありません
- マウスピース型装置: 寝ている間に装着するだけで、痛みはほとんどありません(最初の数日、違和感がある程度)
- 矯正装置: 装着直後は多少の違和感や締め付け感がありますが、数日で慣れます
お子さんが「痛い」「嫌だ」と感じることがあれば、すぐにお伝えください。無理なく続けられるよう、一緒に工夫していきましょう。
Q3. どれくらいの期間、通院が必要ですか?
A. お子さんの状態や治療内容によって異なります。
| 治療内容 | 通院頻度 | 治療期間の目安 |
|---|---|---|
| MFT(筋肉トレーニング)のみ | 月1〜2回 | 6ヶ月〜1年程度 |
| マウスピース型装置使用 | 月1回 | 1〜2年程度 |
| 矯正治療を含む場合 | 月1回 | 2〜3年程度 |
通院の頻度は比較的少ないため、学校やお仕事との両立もしやすいです。また、治療期間中も、お子さんの成長や改善状況を見ながら、柔軟に対応していきます。
Q4. 保険は使えますか?
A. 治療内容によって、保険適用のものと自費診療のものがあります。
2018年4月から「口腔機能発達不全症」が保険診療の対象となり、お口ぽかんの治療の一部が保険適用されるようになりました。
| 保険区分 | 治療内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 保険適用 ○ |
• 口腔筋機能療法(MFT) • 一部の機能的矯正装置(条件を満たす場合) • 舌小帯切除術(舌の裏のひもが短い場合) |
条件を満たす場合 3割負担で治療可能 |
| 自費診療 ✕ |
• マウスピース型トレーニング装置 • ほとんどの矯正治療 • 審美的な治療 |
医療費控除の対象になる場合あり |
保険適用の可否は、お子さんの状態や検査結果によって決まります。初診時に詳しくご説明いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。また、医療費控除の対象になる場合もありますので、領収書は大切に保管してください。
Q5. 何歳まで治療できますか?遅すぎることはありますか?
A. 結論から言うと、「遅すぎる」ということはありません。
確かに、成長期(3〜12歳)に治療を始めると、あごの成長をコントロールできるため、より効果的です。しかし、それ以降の年齢でも改善は十分可能です。
- 中高生: 本格矯正やMFTで改善可能
- 成人: 矯正治療とMFTの組み合わせで改善可能
- 高齢者: 筋肉トレーニングや入れ歯の調整で改善可能
「もう遅いかも…」と諦めず、まずはご相談ください。今からでもできることは必ずあります。
Q6. 家でのトレーニングは毎日しないとダメですか?
A. 理想的には毎日継続することが効果的ですが、完璧を目指す必要はありません。
大切なのは、「毎日100%」ではなく、「60%でも継続すること」です。
- できる日は頑張る、できない日があってもOK
- お風呂の時間、テレビを見ている時など、生活の中に組み込む
- 親子で一緒に楽しく取り組む
- できたら褒める、できなくても叱らない
完璧主義になってストレスを感じるより、楽しく続けることの方がずっと大切です。うまくいかない時は、歯科医院で相談しながら一緒に工夫していきましょう。
Q7. 他の歯科医院との違いは何ですか?
A. 青葉台リオ歯科の特徴をご紹介します。
- 「ママとこどものはいしゃさん」: お子さんとママに特化した歯科医院です
- 0歳から通える: 乳歯が生え始める時期から定期的にサポート
- 妊産婦も通える: 妊娠中・産後のお母さんのケアにも対応
- トータルサポート: 診断から治療、予防まで一貫してサポート
- 楽しく通える環境: お子さんが怖がらない、明るく優しい雰囲気
- 矯正歯科専門医との連携: 必要に応じて専門的な治療も提供
- 青葉台駅から徒歩3分: 通いやすい好立地
- 土日診療: お仕事や学校との両立がしやすい
- 駐車場完備: お車でも安心して通院できます
- 24時間WEB予約: いつでも予約可能
お子さん一人ひとりの個性や成長に合わせて、オーダーメイドの治療計画をご提案します。
Q8. 治療を始めたら、すぐにお口が閉じるようになりますか?
A. お口ぽかんは長い時間をかけて形成された習慣のため、改善にも一定の期間が必要です。
個人差が非常に大きく、原因や症状の程度、お子さんの年齢、ご家庭でのトレーニングの継続状況などによって変わります。
| 段階 | 期間の目安 | 状態 |
|---|---|---|
| 初期の変化 | 数ヶ月程度 | 意識すればお口を閉じられるようになってくる時期。少しずつ変化を実感し始める方もいらっしゃいます |
| 明らかな改善 | 半年〜1年程度 | 周囲からも気づかれるレベルの改善が見られることが多い時期。無意識でもお口が閉じている時間が増える |
| 習慣の定着 | 1年以上 | 自然とお口が閉じている状態が当たり前になる時期。鼻呼吸が習慣化される |
上記はあくまで一般的な目安です。お子さんの小さな進歩を一緒に喜びながら、焦らずじっくり取り組んでいくことが大切です。定期的な来院で、改善状況を確認しながら進めていきますので、ご安心ください。
ここに記載されていない疑問や不安があれば、遠慮なくお尋ねください。初診時のカウンセリングでは、じっくり時間をかけて、保護者の方の疑問にお答えします。小さなことでも構いませんので、何でもご相談ください。
✨ 不安を解消して、今日から始めましょう
「気になることがあるけど、受診すべき?」そんな小さな疑問でも大歓迎です。
お子さんの将来のために、まずは一歩踏み出してみませんか?
まとめ:お口ぽかんは早めの気づきが大切
「お口ぽかん」は単なる癖ではなく、お口の筋肉の弱さや鼻の病気など、様々な原因が複雑に絡み合って起こる状態です。
放っておくと、歯並びや顔つき、さらには全身の健康にまで影響を及ぼす可能性があります。しかし、早めに気づいて適切な対策を始めれば、改善できる可能性は十分にあります。
お家でできる対策:
- よく噛んで食べる習慣をつける
- 指しゃぶりを少しずつ減らす
- 鼻づまりがあれば耳鼻科を受診
- 正しい姿勢を意識する
- 鼻呼吸の練習をする
- 「あいうべ体操」などで口周りの筋肉を鍛える
歯科医院でできること:
- 原因の正確な診断
- 口腔筋機能療法(MFT)による専門的なトレーニング
- 必要に応じた矯正治療
- マウスピース型トレーニング装置
- 定期的な経過観察とサポート
「気になるな」と思ったら、それが受診のサインです。早めの気づきと対策が、お子さんの健やかな成長につながります。
🌟 お子さんの笑顔と健康のために、今日から始めましょう
青葉台リオ歯科は「ママとこどものはいしゃさん」として、お口ぽかんでお悩みの保護者の方とお子さんを全力でサポートしています。
初回相談は無料です。「うちの子、大丈夫かな?」と少しでも気になることがあれば、
お気軽にご相談ください。経験豊富なスタッフが丁寧に対応いたします。
青葉台リオ歯科・矯正歯科・こども歯科
ママとこどものはいしゃさん。
📍 所在地:
神奈川県横浜市青葉区青葉台2-2-2 キテラプラザ青葉台3F
⏰ 診療時間
| 時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 9:30-13:00 | ● | ● | ● | 休 | ● | ● | ● |
| 14:00-18:30 | ● | ● | ● | 休 | ● | ● | 18:00迄 |
休診日: 木曜日・祝日
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